職人展【nakani.】はじまりのはじまり。Vol.3 緊張からの無邪気。


中崎町本店5周年の職人主体のものづくりイベント。
現場での作業が始まったある日。

4つのチームに分かれた職人らは自分のチームの出来上がった型で糊を置き、染めていきます。
普段は巻きと呼ばれる糊置きをする前の行程を担当している彼女は生地の違いに敏感です。
糊置きの職人が糊をおきやすい状態で晒生地を丸巻きに整えるのが仕事です。

そんな彼女が担当したデザインは何ともいえないタッチで描かれた「黒ネコ」。






濃淡で表現する月の表情には板場と壷人(つぼんだ)を丁寧にこなす職人の「技」が光ります。









同じチームには現在、ナカニ唯一の女性注染職人が。
女性が少なかった職種の現場で仕事をすると言う事は簡単な事ではないと想像できます。

体力的にも人一倍、人二倍頑張らないといけないかもしれません。
そんな彼女がデザインしたのは蝶の柄。
女性らしい柄にも関わらず、かっこよさも表れていて作り手らしい仕上がりになってそうです。



入社3年のこだわり派職人が考えた手ぬぐいは、升目のみで型を作り、染める箇所で柄を表します。











注染の技法の一つに差し分けと言うのが有ります。
色をつけたい部分に土手を書き、染料を注ぐ。この色の違う染料で染める土手の感覚が狭いほど
互いに染料が入り合う可能性が高くなります。

一般的には、型の段階で柄が確定されますが、この型は升目しかありません。注染台で染める際に糊の土手で柄を書き、染料を注ぎます。一つの型で職人別に数種類の柄を作りました。




総括する工場長。人のいない注染台をさりげなく確認している様子をパシャリ。



緊張の時だからこその職人らの無邪気さがものづくりで表現されているかもしれません。


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